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    【で】デメ公【う】

    昨日、公園に行くとデメ公が歌っていた。
    「オイラは出目金、ヤクザな出目金、オイラが泳げば嵐を呼ぶぜ」

    デメ公は出目金のようで出目金でない。もっと複雑な何かだ。
    年齢や性別は不詳。どこに住んでいるのかも判然としない。
    ときどき階段の踊り場あたりで雪花石膏をかじったり、扉の向こうから糸を吐いたりしているけれど目的はよくわからない。
    また、会う度に手足の長さが変わる。
    いまいち掴み所がないが、基本的には大人しい奴だ。

    僕は以前、デメ公に毛糸玉を買ってやったことがある。
    それ以来デメ公は、僕になついてしまった。僕の姿を見つけると、嬉しそうに寄ってくる。
    不思議な音をたてて鼻を鳴らし、金平糖のような石を目からこぼす。
    そういう姿はどこか憎めない愛嬌があり、結構可愛い気のある奴だと思う。

    だけど、僕は少しデメ公が苦手だ。
    デメ公には不思議な力があり、予言をさせれば百発百中。それが薄気味悪くて仕方がない。
    絶対当たる予言なんて呪いみたいなもんだ。
    もっとも、最近はこっちから促さない限り予言をすることもなくなった。
    意思の疏通が出来ている証拠だ。多分、僕たちは良い関係を築けているんだろう。

    さて、歌っていたデメ公は僕に気付くと、そばへ寄って来た。
    僕たちは、いつもの様にしりとりやアルプス一万尺などに興じた。
    やがて日が傾いて来るとデメ公は、
    「もう帰らなくちゃ」
    と言い出した。
    デメ公が自分から帰ると言い出すことなど今までなかったから僕は少し意外に感じたが、その日はそれでお開きになった。

    帰り際、ふと振り返るとデメ公が日の沈む方角へ泳いで行くのが見えた。
    夕日は血のように赤かった。

    僕は以前にデメ公から聞いた予言を思い出した。
    それは、僕と僕の骨との関係についての予言だった。
    おかげで今、僕はこうしている。

    僕は何となく、もうデメ公に会うことはないのかもしれないと思った。

    (秋山)


    P.S.
    2月1日にフリーキーワトソンズのライブがあります。

    [VANISHING POINTvol.9]
    吉祥寺 ROCK JOINT GB
    出演:まじ☆ぽじ / The Freaky Watsons / THE BAKEMONOZ / リリリ / かえりみち
    opening act:BaSO4
    DJ:やざわ会
    open18:00 / start18:30
    adv.¥1800/door.¥2300+1D
    ■高校生以下¥500+1D※要身分証明書

    出番は20:55~の予定です。
    良かったらお越し遊ばせ。
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